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西粟倉村の視察

  • 1月18日
  • 読了時間: 3分

弊社が所属している「一般社団法人川にさめ」の方で昨年末に岡山県の西粟倉村の方へ2泊3日の視察研修へ行ってきました。西粟倉村は「百年の森林(もり)構想」を掲げる地方創生の先駆的な自治体として知られています。 「人口約1300人の奇跡の村!”田舎の最先端”」で行政・企業から注目を集めている村です。




初日の研修先は、「一般社団法人西粟倉村むらまるごと研究所」でを訪問し、同法人が取り組む地域経営・研究・実践の思想と具体的な活動内容について学ばさせていただきました。


ご対応いただきました、共同代表 河野 有吾 氏 研究員 榊原 万莉子 氏に感謝申し上げます。





1.西粟倉村むらまるごと研究所の概要


西粟倉村むらまるごと研究所は、「村そのものを研究対象とし、実践を通じて未来をつくる」ことを目的に設立された組織である。単なる調査研究にとどまらず、地域内での実証、事業化、人材育成を一体的に進める点に特徴がある。

施設内には、会議・研修スペースに加え、工作・試作・実験が可能なラボ機能が整備されており、住民、起業家、研究者、外部人材が交わる「開かれた研究拠点」となっている。


2.テクノロジーの発明


ここで言うテクノロジーとは、最先端技術そのものではなく、地域の課題や願いを解決するための”使える技術”や”仕組み”を指している。

生活を便利にするために進化する技術を地域の現場で「どろだらけに」になりながら試し本当に使える形に実装する。机上の理論ではなく、現場起点での試行錯誤こそ「発明」である考え方が象徴的でした。


3.むらまるごと研究所の使命(ミッション)


「生きるを楽しむ」をつなぐ


西粟倉村は「生きるを楽しむ」を価値観を村の根幹に据えている。仕事・暮らし・学びを分断せず、「生きることそのものを楽しめる状態」を地域全体で実現することが使命であり、人と人、人と仕事、人と自然を“つなぐ”役割を担っている。


「セイタイ系の本領発揮」


地域を一つの「生態系(セイタイ系)」として捉え、人・動物・自然環境・地域資源・村民やローカルベンチャーの活動が相互に循環する状態をつくることを目指している。循環構造そのものを設計・実践している点が大きな特徴である。



4.活動方針「場」×「財」×「機会」


(1)「場」の提供

 ・オープンデーやイベントの開催

 ・村民、企業、研究者が交わる場づくり


(2)「財」の提供

 ・村内のデータをオープンにする

 ・実験、研究によって得られたデータ

 ・外部とつなぐデータ連携基盤の運営


(3)「機会」の提供

 ・「むlabo]の運営(村の指定管理)

 ・工作室、調理室、機械設備の提供

 ・試作、実験、実践ができる機会づくり


実際の施設は、木材を活かした温かみのある空間でありながら、作業台、工具、素材棚などが整然と配置されており、「考える・つくる・試す」が自然に行える環境です。

会議室とラボ空間が分断されていないことで、議論がそのまま試作や実験へとつながる構造になっており、「研究」と「実践」が一体化していることを感じました。



5.まとめ

一般社団法人西粟倉村むらまるごと研究所は、「儲かるかどうか」ではなく「地域にとって必要かどうか」を判断軸に据え、その実現を支えるハブとして機能している組織である。この姿勢は、人口減少・高齢化・資源制約を抱える鮫川村においても極めて示唆に富むものであり、一般社団法人川にさめが今後担うべき役割を考える上で、大きな学びとなりました。




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